~第20話~アーグラを出てジャイプルへ

朝起きて出発の準備をしているとラフールが現れた。 少し悲しそうな目でこっちを見ている。 なんだお前寂しいのか! なんだかんだ言って可愛い奴じゃないか! もっと遊びたかったけどな! でもごめんな。 俺たちゆっくりしてる時間ないからもう行かな・・・ …

~第19話~タダでタージマハルを見る方法

タージマハルの入場料の高さに腰を抜かしそうになりながらもなんとか歩き始めた貧乏旅行者二人組。 タージマハルは入場料だけでなく周りを囲う壁まで高い。 囚人もビックリの高さである。 壁沿いに歩くとそこには人っ子一人いない殺風景な道に出た。 一人の…

~第18話~タージマハルに入らない

ぱんっ! ぱんぱんっ!! パンパンパン!!! 「あぁぁぁぁぁぁ!!!うるせーなーなんだよ!?」 「起きてよー もうお昼だよー」 なんだあんど・・・ ラフールかーい( ゚Д゚) なんでお前が部屋に来て俺を起こすわけ? お前店員だろ? もうちょっと寝かせて・…

~第17話~インドの暴走族

屋上の隅っこに腰かけてしばらく鳩おじさんを眺めていた。 ふと見ると隣の家の中庭みたいなところで女の子が洗濯をしてた。 「何してんの~?」 「ふふふふ」 笑うな!! 「いくつ?」 「16よ」 どストライク!! 「あなたは?」 「25才のイタリア人だよ…

~第16話~大きな玉ねぎの横で

タージのある街アーグラ ホテルの屋上で優雅な夕食を食べようと安藤と二人椅子に腰かけた。 インドの屋上は嫌いじゃない。 やかましい下界とのギャップが心地いいのだ。 しばらくすると屋上に一人の少年が現れた。 俺たちのところに来て小汚いメモ帳を広げ …

~第15話~タージマハルのある町

毎回毎回同じやり取りに疲れながらも俺たちはリクシャーに揺られながらホテルに向かった。 インドで最も有名な建物「タージマハル」を横目にリクシャーは走る。 もちろん運転手も思いっきり横目だ。 頼むから前を向いて生きてくれよ!!泣 安藤「でけー」 俺…

~第14話~アーグラであーぐら

「チューリップの花」で一躍有名人になった俺はその後も調子に乗りアーグラに到着して数分後・・・ アーグラに着いたことに気づいた(汗) 安藤「清水君着いてるよ!アーグラだよ!」 清水君「だろうと思ったよ!!急げ!!」 急いで荷物をまとめて仲良くな…

~第13話~いざアーグラへ後編

俺達は例のごとく何人ものインド人の「フレンドリーの押し売り」を掻い潜りメインバザールを抜けニューデリー駅に向かった。 駅は人でごった返していた。 インドでは「石を投げればインド人に当たる」と言われてるくらいインド人が多いという当たり前の出来…

~第12話~いざアーグラへ!さらばデリー

朝8時に起きて俺達はラブホテル風ホテルを出てリクシャーを拾った。 「おはよう!メインバザールまで行ってちょうだい!」 「はいよ~任せときっ!!」 インドに来てからあちこちふらついたため、いつの間にかこの辺の地理に詳しくなった俺達を乗せたリクシ…

~第11話~天国と地獄

インドで初めて触れ合った日本語(安藤以外の)に感動したのもつかの間彼女達はそそくさとどこかへ消えていった・・・。 安藤が書類を書き終え、俺達はチケットを獲得したのだ。 明日俺達はニューデリーを出てアーグラへ行く予定。 腹が減ったので駅を出てメ…

~第10話~インドの不思議

ところでみなさんお気づきでしょうか? この画像を見て気になるところはないでしょうか? 牛の角を見てもらいたい。 左の牛君は短くてなんだか可哀相な「短小包茎君」であります。(おそらく童貞) 問題は右の牛だ! よく見ると角が自分の頬に向かって生えて…

~第9話~たらい回し

朝8時ごろ目が覚めた。 ・・・暗い!! なんでこんなに暗いのよ!? そう。 窓がない。 今思ったらこのホテル窓がない。 わかりやすく言うとラブホである。 もしかしたら知らないうちに俺らラブホに泊まってたのかも知れない。 なるほど! だからみんななか…

~第8話~風船売りの少女

野良犬にビビリまくるアホな日本人二人組み(清水君と安藤元先生) 俺たちは知らないうちに夜のバザールに紛れ込んでいた。 インドの夜のバザールは、中学生の時ディッキーズのチノパンを買いに行った上野を思い出させた。 時代は「腰パン」だ。 とりあえず…

~第7話~ホテルに泊まろう

インド人を散々わめき散らかした俺。 彼はこう言った。 「まぁまぁ落ち着けよ、フレンド。」 お前はいつから俺のフレンドになったんだ!! しかもそのフレンドを怒らせてるのは紛れもなくお前だ! なんだかんだ言い合ってるうちに俺達はこいつのリクシャーに…

~第6話~おうちにかえりたい

タクシーという名のジェットコースターは俺たちの目的地ニューデリー駅に着いた。 タクシーが目的地に着くのは当たり前だと思うかもしれないが、それは日本だけの常識だと考えたほうがよさそうだ。 ニューデリー駅前にメインの通りがある。 その名も「パハー…

~第5話~250ルピーのジェットコースター

休憩室で過ごすこと数時間。 埃っぽい景色に光が差し始め ・・・朝が来た。 25年生きてきてここまで朝に感動するのはこれが初めてじゃないだろうか。 とりあえず俺たちはここを離れ、一番栄えてると思われるニューデリー駅に行くことに決めた。 さて、どう…

~第4話~でっででー!デリー空港

夢の中でスッチーとあんなこ(以下省略) 午前2時 んあぁぁぁぁ!! 起きたっ!! 先生の調子もまぁまぁよさそうかな?? 「ねぇ安藤?」 「・・・だ、だるい・・」 まぁいいさ、俺たちはもうインドまで来ちまったわけだ。 あとはどうにでもなるって! 「な…

~第3話~台北

スッチーと夢の中であんなことやこんなことをしてるうちに俺たちは台北に着いた。 空港に着いたはいいが辺りを見回しても漢字ばっかりで「外国感」がない! ちなみにその漢字は全然読めたもんじゃない! 二人してグデングデンになりながらデリー行きの飛行機…

~第2話~成田から台北へ

「遠足の前日気分」ってこのことだな。 寝れない!! 興奮して寝れない!! 安藤んちじゃオ〇ニーできないから寝れない!! 朝飯食って安藤の婆ちゃんの家の仏壇に線香をあげに行った。 ところが、ろうそくに火を付けようとしても全然付かない!! 「俺次で…

第1話~安藤!インド行こう!

あの日高田馬場で初のワンマンライブを終えた。 この日みんなに突然インドに行く!と発表したんだけど。 特に反応はなかった!! まぁ俺が「インド行く!」とか、想定範囲内ですもんね!! けっ!! 航空券は12月14日初の1月25日着(一番安い5万円の…