~第20話~アーグラを出てジャイプルへ
朝起きて出発の準備をしているとラフールが現れた。
少し悲しそうな目でこっちを見ている。
なんだお前寂しいのか!
なんだかんだ言って可愛い奴じゃないか!
もっと遊びたかったけどな!
でもごめんな。
俺たちゆっくりしてる時間ないからもう行かな・・・
「チップ頂戴!!」
てんめぇぇぇぇぇ!!
だいたいお前朝から仕事もしないで勝手に人のこと起こすし起きないと俺のチョコとかビスケットとか勝手に食うし、ふざけんな!!
と
ものすごい器の小さいことで怒鳴り散らka
してやった。
少しだけ寂しいけどじゃあな!
チップはまた来た時あげるよ!
絶対来ないと思うけど!
ホテルを出てお決まりのリクシャーを拾う。
「50ルピーだな!」
「40ルピーだよ!」
というお決まりの挨拶でリクシャーに乗りジャイプル行きのバス停まで走った。
「へい日本人!ところで俺の友達がやって・・・
「土産物屋とか観光案内所は行かないからまっすぐ走って!!」
だんだんリクシャーに乗るコツを覚えてきた。
もうとにかくしゃべらせないのが一番早い。
あとしゃべったとしても話を聞かないで一方的に言いたいことだけ話すに限る。
めちゃくちゃ性格の悪い奴になりきるのが一番だ。
と思ったけど普段の俺と変わらなかった。やかましいわ
バス停についてチケットを取り出発まで暇つぶしにそこら辺の奴と世間話をしていた。
どっちのち〇こがでかいとか小さいとかそんな世間話をすること1時間。
バスに乗りいざジャイプルへ!!
インドに来て屋上のレストランぶりに静かな農村を走るバス。
指定席はとても気分がいい。
とても汚いけど。
安藤なんかインドのあまりの汚さに鼻毛出てるし。
もう我慢の限界なのかもしれない。
安藤がというよりは鼻毛が。
もう安藤先生の面影はなく。
ただの安藤でもなく。
間抜けな日本人が二人。
約5時間俺たちは次の目的地ジャイプルに到着したのであった。