~第2話~成田から台北へ

「遠足の前日気分」ってこのことだな。

寝れない!!

興奮して寝れない!!

安藤んちじゃオ〇ニーできないから寝れない!!

朝飯食って安藤の婆ちゃんの家の仏壇に線香をあげに行った。

ところが、ろうそくに火を付けようとしても全然付かない!!

「俺次で付かなかったらインド行くのやめるわ・・・」

と、安藤。

なんとか線香をあげていざ出発!

安藤のママが「新都心駅」まで送ってくれて、そこからバスに乗っていざ成田へ。

俺は一人興奮していたが、隣の安藤先生は普段どうり・・・。

さすが先生だけある。

俺も平静を装っていたが、きっと鼻の穴がいつもより30%くらいでかくなっていたに違いない。

バスは成田に着き、俺たちは15kgのバックパックを背負った。

普通に重い・・・。

とりあえず出発までの時間最後の(本当に最後になるかもしれない)「日本料理」を
食べることにした。

そして俺は母と約束した「保険」とやらに入ることにしたが、どこも高いからやめようかと思った。

結局「死亡」だけの保険に入って自分で勝手に納得した。

そう。

俺たちは「ビジネスクラス」なのだ!

普段ライブとかで地方に行くときはもちろん「エコノミー」だし。

人生で初の「ビジネスクラス」だ。

まぁちょっとばかし「リッチ」な気分にしてくれんだろうな!!

なんて思いながら搭乗手続きを済ませた。

変なチケットもらって「ラウンジ」(待合室)を案内された。

ぬわぁんじゃこりゃ!!

超VIP!!

ビールにワインにジュース、おつまみにおにぎりサンドイッチ、セクシーなパツ金美女・・・

飲み放題食べ放題やり放題!!

いや・・・パツ金美女はいなかったかもしんない。

そして周りを見渡せば「ジェントルマン」(たぶん)ばかり。

シャメとか撮りまくる俺(ただのアホ)

やっぱりそこでも先生は違った・・・。

落ち着き払ってた・・・。

「おお。すごいね。」

俺は今すぐにでもロンダードからバック転してひねりも入れたい気分だったね。

出来ないからやらなかったけど。

この時はさすがに唄えもしない「RAP」が唄いたくなったね。

飛行機が登場!!

俺たちは搭乗!!

覚めやらぬ緊張!!

そこに愛情!!

セイホ~♪

・・・んなこたない。

シートでかっ!!

つーかスチュワーデスのおっぱいでかっ!!

しかもスリットとか入っててたまらんわい!!

いやぁおなか一杯!!

さっきおにぎり食ったし。

まじ「エアチャイナライン」お勧め。

スリットフェチにはたまらないですよ。

まぁ別にスリットフェチでもなんでもないからどうでもよかったんだけど。

俺たちはまず「台北」に向かった。

台北で乗り換えてそこからインドの首都「デリー」に行くのだ。

台北まで約4時間、TVにゲーム映画にAV・・・

いや、AVはなかった気がする・・・。

多分俺が見ていたスチュワーデスのいる風景がAVのワンシーンに見えただけだろう。

飯はなかなかうまいような・・・よく分からん味だった。

多分俺みたいな人間には理解できない味なんだと思う。

「エコノミー症候群」になっちゃうサッカー選手の「高原」とかにしか理解できない味なんだろうな。

てか俺も安藤もこの時点ですでに具合が悪い!!

実は10日のワンマンライブ当日、俺は38度の熱があってそれからよくなってなかった。

安藤も俺のが移って風邪気味だった。

とにかくAVも見ずに寝ることにしたのだった。